【3月11日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」は10日、
少年がアラブ系イスラエル人の男性を殺害する様子を撮影したとする動画を公開した。
ISは男性がイスラエルのスパイとしてシリアの同組織に潜入していたと主張している。
 動画の中で男性は、19歳の「モハメド・サイド・イスマイル・ムサラム
Mohammed Said Ismail Musallam)」と名乗り、イスラエル情報当局に
スパイとして起用された経緯について語った。
 男性は、ISによる「処刑」動画で必ず用いられるオレンジのつなぎの服を着ており、
12歳未満に見える少年の前にひざまずいている。
少年の横には別の男が立っている。
 男はフランス語で、在仏ユダヤ人を脅迫する発言をした。
続いて少年が人質となった男性の前で歩き回った後、拳銃で男性の額を撃った。
 そして少年は「アッラー・アクバル」(アラビア語で「神は偉大なり」の意)と叫び、
地面にうつ伏せになっていた男性に向けてさらに4回発砲した。
 先月男性の父親はAFPに対し、
自分の息子がイスラエルのスパイだという
ISの主張は虚偽だと否定
「息子は無実だ。息子が逃げ出そうとしたため、ISが(イスラエル対外特務機関の)
モサド(Mossad)の内通者に仕立て上げた」と語った。
父親は、息子がISに加わるためシリア入りしたと話している。
 イスラエル政府は、こういった主張について公式発表を出さない方針を取っている。
しかしイスラエルの治安機関シンベト(Shin Bet) の報道官はAFPに対し、
男性は昨年10月24日に「自分の意志で」家を出たとして、イスラエルから
派遣されたのではないことを示唆。
さらに同報道官は、 男性がイスラエルからトルコ入りし、
「そこから国境を越えてシリアに入り、ISのために戦おうと同組織に加わった」
としている。(c)AFP