慰安婦問題について、いろんな報道: 稲田朋美防衛相、国産ステルス機「心神」視察 「独自開発の選択肢与える」。速報 ステルス実証機 X-2 3度目の飛行テスト 岐阜基地。【国産ステルス戦闘機 まとめ読み】 引き渡し後初めての飛行試験 「軍事情勢」野口裕之記者のリポートなどから 開発の足跡を振り返る。大空に舞った「平成の零戦」 米軍「F-35」を凌駕する「心神」 「軍事情勢」野口裕之記者レポート。その他関連。

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2016年12月2日金曜日

稲田朋美防衛相、国産ステルス機「心神」視察 「独自開発の選択肢与える」。速報 ステルス実証機 X-2 3度目の飛行テスト 岐阜基地。【国産ステルス戦闘機 まとめ読み】 引き渡し後初めての飛行試験 「軍事情勢」野口裕之記者のリポートなどから 開発の足跡を振り返る。大空に舞った「平成の零戦」 米軍「F-35」を凌駕する「心神」 「軍事情勢」野口裕之記者レポート。その他関連。


稲田朋美防衛相は2日、航空自衛隊岐阜基地(各務原市)で
国産初のステルス戦闘機「先進技術実証機」
(通称・心神、正式名称・X2)を視察した。

 視察後、稲田氏は記者団に
「将来戦闘機をわが国独自で開発する選択肢を与えるための
非常に重要な取り組みだ」と述べ、戦闘機国産化について
平成30年度までに判断する考えを示した。

 心神は11月29日、防衛装備庁に引き渡されて以降
初の試験飛行を行ったばかり。
将来戦闘機について稲田氏は「国際共同開発する良さもある。
国内開発、国際共同開発を含む
あらゆる選択肢の検討を進める」とも述べた。

 稲田氏は、同日試験飛行を行った
次期主力輸送機「C2」にも搭乗。
隊員らに「技術面、実用面の両面から、
最後までしっかりと確認し、
信頼性の確かな輸送機にしていただきたい」と訓示した。



【国産ステルス戦闘機 まとめ読み】
防衛装備庁は29日、国産初のステルス戦闘機
「先進技術実証機」(通称・心神、正式名称・X2)の
飛行試験を岐阜試験場(各務原市)で行いました。
6月に心神が同庁に引き渡されて以降、初めての飛行試験です。

 心神は平成22年から試作が始まりました。
炭素繊維の電波吸収材や形状により、
レーダーに映りにくいステルス性能を備えています。
機体は全長14.2メートル、全幅9.1メートル、
全高4.5メートル。開発費は約400億円です。

 産経ニュースでは、これまでに
国産ステルス戦闘機に関する記事を多数掲載してきました。
主な記事は下記からご覧ください。











2016年9月24日土曜日

愛知県小牧市の航空自衛隊小牧基地を離陸する
「X-2(心神)」=22日午前8時47分
[速報] X-2(先進技術実証機 ATD-X)初飛行! 県営名古屋空港 
2016年4月22日 okuchan2006
大空に舞った「平成の零戦」 米軍「F-35」を凌駕する「心神」
…日本版ステルス機初飛行 SankeiNews

【日本版ステルス機初飛行】 産経ニュース
驚くほど細身で、しなやかささえ漂う「白地に赤く」彩られた機体は、
前脚が滑走路から離れるや、グイと大空を見上げた。
「空の青」に鮮やかに溶け込み始めた、操縦席直下に映える
「日の丸の赤」に感動したのも瞬く間、頼もしい爆音とともに、
かなたへと消えていった。
国産初となるステルス戦闘機開発に向けて《心神》は
22日、初陣を飾り、
眼下に広がる濃尾平野が「若武者」の門出を祝った。
心神は、防衛省の発注で三菱重工業などが製造する
《先進技術実証機》の愛称であるが、誰が付けたか分からぬものの、
富士山の別称とは心憎い。
航空自衛隊・小牧基地(愛知県小牧市)を飛び立った心神は
30分後、空自・岐阜基地(岐阜県各務原市)に着陸を果たしたが、
国戦闘機開発の再生は緒に就いたばかり。
わが国を取り巻くキナ臭い情勢を観察すれば、
かつてわが国が掲げたスローガン《翼強ければ国強し》を、
再び強力に実行する時代を迎えた。

日本航空史の屈辱「大学の応用力学科」
 心神が、零戦と縁(えにし)が深い三菱重工業の
愛知県内の工場で生まれたためかもしれぬ。
心神の晴れがましい姿が見えなくなると、
水を差す言葉が頭をよぎった。

 《応用力学科》
 大東亜戦争後、大日本帝國陸海軍の傑作機復活を恐れる
連合国軍総司令部(GHQ)は日本の航空機産業をズタズタにした。
《航空禁止令》により、航空機の研究開発はメーカー各社も
大学も全面的に禁じられた。
大学では《航空工学科》の看板が下ろされ、
《応用力学科》などと名称変更を強いられた。
世界に冠たる名機製造に参画した技術を泣く泣く封印し、
鍋・釜の製造で糊口をしのいだメーカーもあったやに聞く。
昭和27年の《サンフランシスコ講和条約》発効で主権を回復し、
航空禁止令は解かれたが、時既に遅し。
世界はジェット戦闘機の開発競争時代に突入していた。

ジェット戦闘機開発封印で海外メーカーの「下請け」
 この遅れは痛く、技術大国でありながら長きにわたり
海外メーカーの「下請け的」存在に甘んじてきた。
心神こそ、わが国の航空機産業を
蘇生・復活させる先駆けと成るのである。
心神が一身に背負う「重み」は
戦略レベルと言い切って差し支えない。

心神の背負う「重み」
 中谷元・防衛相は2月24日、
愛知県小牧市の航空自衛隊小牧基地で実施された
心神の地上滑走試験を視察したが、
心神の背負う「重み」をよく理解している。
中谷氏は強調した-
 「(開発が)順調に進展していることを確認した」
 「将来のわが国の戦闘機開発や航空機産業全体の技術革新、
他分野への応用に大変期待が持てる」
 中谷氏が「順調な進展」に言及した背景には、
平成7年の研究開始以来、技術的にほぼ未開の、
しかも高度な分野に踏み込み、克服しつつある安堵感が横たわる。
何しろ、米軍のF-35といった《第5世代》戦闘機の上をうかがう、
将来の《第6世代》戦闘機開発に備えた開発・製造なのだ。
30万点もの部品を組み合わせ、国産化率9割超の
軍用機を造り上げた技術陣や参加企業220社は褒められてよい。

エンジン開発にも成功
 特徴の第一は、炭素繊維を駆使し、形状を“彫刻し”た、
敵レーダーに探知されず敵を捕捉するステルス性で、
国産成功例は米露中3カ国のみ。
繊維の他▽耐熱素材▽電子機器▽小型燃料装置…、
わが国の得意技術を活かした点も特筆される。
強い向かい風を受けても失速せず、旋回半径の
著しい短縮を可能にしたエンジンの開発も、担当のIHIが成功した。
結果、軽量化を図り高い運動性を実現する。
 2つ目の「重み」は、中谷氏の言葉にもあるが、
将来の戦闘機開発や航空機産業全体の技術革新に資する展望だ。
 平成22年3月に国内企業群が試作を始めた心神は
2月以降、9回の地上滑走試験を重ねた。
そして迎えた今次初飛行は、
防衛装備庁引渡し前の最終段階にして、最大の難関であった。

「失敗は成功のもと」
 あと1回有視界飛行を試し、引き渡されても、
研究中だった最新技術を追加→試験飛行を反復→問題点をあぶり出し
→分析→改善を施し→対応技術を付加→再び飛行する。
回転を止めず進化を求め続ける、以上の過程の繰り返しを
軍事の要諦《スパイラル・セオリー》と呼ぶ。
 実動・実戦で使う兵器の不具合は「自衛官の死」を意味する。
従って、セオリー途中での不具合や問題点は
貴重な発展的改善材料で、次の次の戦闘機開発にも
性能アップした上で導入される。
実動・実戦で失敗をしなければそれでよく、
兵器の分野ではまさに「失敗は成功のもと」なのだ。
加えて「学び取った技術・ノウハウは、許される範囲で
最大限民間にも伝授できる」(三菱重工業の浜田充・技師長)。

絶大な経済効果
 経済効果も絶大だ。
武器輸出3原則緩和や防衛装備庁設立と相まって、
期待は否が応でも高まる。
心神には220社が関わったが、戦闘機量産ともなれば、
直接従事する企業(孫請け、ひ孫請け…を含む)ばかりか、
工場建屋建設はじめ、
工場の社員食堂に食品や白衣を納入する業者まで、
さらに企業数が増える。
小欄の認識で、広義の「防衛産業」とは関連業者も入り、
兵器によっては総計数千社が恩恵を受ける。

 開発資金の不足以外、良いことづくしだ。
F-2戦闘機の後継機は国産か共同開発か?
 ところで、平成30年度までに空自のF-2戦闘機の
後継機の取得方式を決定する方針が決まっている。
その際、後継機を《国産》にするか
《共同開発》にするかが注目されているが、
大事な視点が抜けている。
心神が授けてくれる数々の技術の完成度が、
将来型戦闘機の生産・開発形態を決めるからだ。
 関係者は「未定でよい」と言い切る。
国産戦闘機製造への総合力を持てば、
外国が注目し擦り寄ってくる。
逆説的に言えば、国産戦闘機製造への総合力を持たぬと
軍需大国に相手にされず、共同開発には参画できない。
この関係者は「国産戦闘機の製造段階に昇った時点で、
防衛技術基盤の発展や費用対効果、企業収益など
国益を冷静に勘案し、国産か共同開発かを判断すればよい」と、
まずは「国産力」蓄積を目指す方向が基本と考えている。
 仮に国産にすれば開発費は5000億~1兆円超。
一方で防衛省は、最低でも
4兆円の新規事業誕生+8.3億円の経済波及効果
+24万人の雇用創出を試算する。
 他方、共同開発であれば費用・技術上のリスクを、
同盟・友好国とシェアできる。
 国産・共同開発いずれにしても、海外に売り込むスキームは
早期に構築しなければならない。

ヒト・モノ・カネ流失防止の法的スキーム
 スキームといえばもう一つ必要だ。
前述した武器輸出3原則緩和や
防衛装備庁設立による「副作用」対策。
3原則に縛られ兵器貿易と貿易管理面で「鎖国」状態だった
ぬるま湯時代とは違い、「開国」し、日本政府が
外国との輸出入に乗り出した現在では不可欠となった、
人材(ヒト)・技術(モノ)・利益(カネ)の
流失を防ぐ法的管理スキームがないのだ。
別の関係者は日本メーカーの具体名を挙げ(仮にA社)、
「A社と提携関係を切って、ウチに来ないか?と、
外国企業に手を突っ込まれる日本企業は次第に増えている」と証言。
「開国」がもたらした現状を「舌なめずりするオオカミがうろつく荒野で、
ヒツジが閉じ籠もっていたオリの扉が開いた」と表現した。

国家守護の礎
 空自出身の宇都隆史・参院議員は
「戦闘機開発は国家の体制を守る礎の一つになる。
礎の構築は、わが国が独自の技術力をしっかりと確保して、
初めて達成する」と、小欄に期待を語った。
心神は上空で、国花・桜が散った《小牧山》を愛でたであろう。
織田信長が450年ほど前、天下統一の夢を描き、
自ら築いた最初の城が《小牧山城》とも伝えられる。
 「国家の体制を守る礎」と成る心神の、
門出にふさわしい風景ではないか。(野口裕之)

X-2(ATD-X・先進技術実証機)タキシーチェック・名古屋
2016.02.11 501ELK
報道陣に公開された先進技術実証機=28日、
愛知県豊山町(彦野公太朗撮影)
防衛装備庁、国産ステルス機を初公開=次期戦闘機開発技術
「日本版ステルス機」お披露目】米軍「第5世代」を上回る「心神」!
「軍事情勢」野口裕之記者特別レポート「先端技術を集めた兵器は美しい」

「先端技術を集めた兵器は美しい。
秘密のベールに包まれた技術も神秘性をただよわせる」
 とは、官民の防衛関係者が兵器をお披露目するにあたり、
一様に抱く感慨だ。
愛知県内に在る三菱重工の工場で28日、同じ感慨を共有した。
 同日午後に公開されるのは、米軍のF-35といった
「第5世代」戦闘機の上をうかがう、
将来の「第6世代」戦闘機開発に備えた
研究実験機《先進技術実証機》。


富士山の別称「心神」という愛称の方が
すっかり有名になった。
三菱関係者が命名したとの言い伝えもあるが定かではない。

 ともあれ、零戦と縁が深いこの工場で生まれた心神が、
武器輸出3原則緩和や防衛装備庁設立と相まって、
戦後、大日本帝国陸海軍の傑作機復活を恐れる
連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)がズタズタにした
日本の航空機産業を蘇生させる
先駆けと成る…そんな確かな手応えを感じた。

 特徴は、炭素繊維を駆使した敵レーダーに探知されず
敵を捕捉できるステルス性能はじめ、耐熱素材や電子機器、
小型化した燃料装置の導入に象徴される、
わが国の得意技術を生かした点。
結果、軽量化を図り高い運動性を可能にした。
機体が失速しやすい姿勢を強いられようと、
失速し難く工夫されたエンジンも、担当のIHIが開発に成功した。
 航空自衛隊出身の宇都隆史参院議員は
「戦闘機開発は国家の体制を守る礎の一つになる。
礎の構築は、わが国が独自の技術力をしっかりと確保して、
初めて達成する」と、小欄に期待を語った。

 平成22年3月に国内企業群が開発を始めた心神は、
今年3月の防衛省引渡しまでに初飛行を終える。

その後、研究中だった最新技術を追加→試験飛行を
反復→問題点をあぶり出し→分析→改善を施し→
新たな技術を付加→再び飛行する。

回転を止めず進化を求め続ける、以上の過程の繰り返しを
軍事の要諦「スパイラル・セオリー」と呼ぶ。
セオリーは心神が直接、
空自の将来型戦闘機となるわけではない傍証でもある。

 むしろ「心神が生み出す数々の技術の完成度が、
将来型戦闘機の生産・開発形態を決める」と言った方が正確だろう。
日米両国は米国より技術情報供与を受け
空自の次期戦闘機F-35を日本国内で組み立てる方針で同意したが、
F-35導入後の将来型戦闘機を国産にするか、
費用・技術上のリスクをシェアすべく
外国との共同開発に踏み出すかは未定だ。
 関係者は「未定でよい」と言い切る。
国産戦闘機製造への総合力を持てば、
外国が注目し擦り寄ってくる。
逆説的に言えば、国産戦闘機製造への総合力を持たぬと
軍需大国に相手にされず、共同開発には参画できない。
この関係者は「国産戦闘機を製造できる段階に昇った時点で、
防衛技術基盤の発展や費用対効果、企業収益など
国益を冷静に勘案し、国産か共同開発かを判断すればよい」と、
まずは「国産力」蓄積を目指す方向が基本と考えている。

 もっとも、膨大な国防費にあえぐ米国からの共同開発に
関する打診は今のところない。
が、「国産・共同開発いずれにしても、
海外に売り込むスキームは早期に構築しなければ」とも提言する。

 仮に国産にすれば開発費は5千億~1兆円超。
一方で防衛省は、最低でも4兆円の新規事業誕生
+8・3億円の経済波及効果+24万人の雇用創出を試算する。

 スキームといえばもう一つ必要だ。
前述した武器輸出3原則緩和や防衛装備庁設立による
「副作用」対策。3原則に縛られ兵器貿易と貿易管理面で
「鎖国」状態だったぬるま湯時代とは違い、
「開国」し、日本政府が外国との輸出入に乗り出した
現在では必要となった、人材(ヒト)・技術(モノ)・利益(カネ)の
流失を防ぐ法的管理スキームがないのだ。
 別の関係者は日本メーカーの具体名を挙げ(仮にA社)、
「A社と提携関係を切って、ウチに来ないか?と、
外国企業に手を突っ込まれる日本企業は次第に増えている」と証言。
「開国」がもたらした現状をこう表現した。
 「舌なめずりするオオカミがうろつく荒野に置く、
ヒツジが閉じこもっていたおりの扉が開いた」(野口裕之)
先進技術実証機X−2の機体。
防衛省が公開したものだが、
前脚のカバー部分などの細部が
分からないように修正されている
(防衛省提供)【時事通信社】
www.jiji.com  2016年1月28日 09:41 2 3
防衛省が開発を進めている
純国産ジェット戦闘機の試験機X−2が間もなく初飛行する。
機体だけでなくジェットエンジンも国産化した戦闘機は戦後初で、
同省は2015年度から性能評価テストを実施。
その結果を基にレーダーや熱センサーに捉えられにくい
ステルス性能を持つ超音速戦闘機の国産化を目指す。

 航空自衛隊は戦後、
米国製の機体を主力戦闘機として導入してきた。
16年度から配備予定の次期主力戦闘機も
米ロッキード・マーチン社製のステルス機F35Aだが、
同省はその先を見据え、機体・エンジンの国産を前提とした
「将来戦闘機」構想を既にまとめている。
X−2は「先進技術実証機(ATD−X)」として
開発が進められてきた機体で、
16年1月にX−2という型式名称を与えられた。
同省はその性能評価を通じ、
将来戦闘機構想のベースとなる技術の開発を進める計画だ。
 ステルス技術とは、レーダー波の反射を妨げる機体デザインや
レーダー波を吸収する素材、ジェットエンジンの高温排気を減らす
工夫などを組み合わせ、敵から発見されにくくする
軍用テクノロジーを意味する。
ただし、これを戦闘機に応用する場合、
ステルス性能を追求するあまり戦闘機に本来求められる
高い機動性やデータ収集能力、攻撃力を犠牲にすることはできない。
技術的に矛盾するいくつもの課題をクリアするには、
その国の総合的な工業力が問われ、
何よりも多額の開発資金が必要になる。
航空自衛隊の次期主力戦闘機F35A。写真は、米軍がテスト中の機体【AFP=時事】
 16年現在、ステルス機の実用化に成功したのは米国だけで、
これまでにF117とF22を配備している。
このうちF117は既に退役したものの、
1989年12月のパナマ侵攻作戦や91年の湾岸戦争などで
実戦投入された。世界的な軍事プレゼンス維持を目的に、
米国はステルス機の開発に多額の資金を注ぎ込んでおり、
F117、F22の経験を踏まえた最新鋭のF35も配備間近にある。
そのため、米国は
ステルス戦闘機の分野で圧倒的優位に立っているが、
近年はロシアとインドが
ステルス戦闘機T50の共同開発を進めているほか、
中国もJ20、J35といったステルス試験機を飛行させるなど、
特に極東周辺国が米国を激しく追随する動きを見せ始めた。

 防衛省は航空自衛隊の次期主力戦闘機として、
当初は米国製F22を想定したものの、米国の思惑から導入できず、
結果的にF35Aに落ち着いた経緯がある。
主力戦闘機の機種選定が他国の政治情勢に左右されるのは、
長期的な安全保障戦略を組み立てる上で好ましいはずはなく、
将来戦闘機計画が純国産を目指すのも当然と言える。
 X−2の開発は、機体を三菱重工業、
エンジンをIHI(旧石川島播磨重工業)が担当して進められている。
現段階では、09年度から製造を始めたX−2の飛行試験を
今後2年程度かけて実施、実用化の可能性を判断するとしている。
F35戦闘機に搭載されるプラット&ホイットニー
F135エンジンの燃焼試験の様子
(米空軍提供)【時事通信社】

防衛省が公表したX−2の写真は、
エンジンが未装備の段階で撮影されていたが、
2014年7月に2基の実証エンジンXF5−1が搭載された。
XF5−1は、IHIが開発したアフターバーナー
(エンジン排気に燃料を吹き付けて再度燃焼させる出力増加装置)
付きのターボファンエンジンで、
推力は1基当たりおよそ5トンの能力を持つ。
 エンジンの排気口には推力偏向装置が設けられ、
通常の航空機では困難な高機動飛行が可能になるほか、
エンジン前面には空気取り入れ口から進入した
レーダー波を減衰させるレーダーブロッカーを装備している。
もっとも、XF5−1は「実証エンジン」という位置付けで、
現段階では実用機に搭載できる能力はない。
発生させる推力も、F22戦闘機に搭載されている
プラット&ホイットニーF119の16トン、F35戦闘機の
プラット&ホイットニーF135の18.1トンに比べて
3分の1以下という状態にある。
 ただし、X−2の機体は、離陸重量が13トン程度、
XF5−1エンジン自体の重さも644キロと軽量に作られている。
最大離陸重量が38トンのF22、同31.8トンのF35Aといった
実用機に搭載されているエンジンとXF5−1を同列に論じる必要はなく、
試験段階としては十分な能力があると考えていいだろう。
「将来戦闘機」の想像図。
防衛省のデジタルモックアップをベースに作成
【時事通信社】
国産ステルス戦闘機を開発する上で、
試験機X−2の初飛行はあくまでスタートライン。
解決すべき技術的なハードルは数多く、
防衛省が目指す「将来戦闘機」構想でも、
実用化は早くて2030年代としている。
 16年現在の航空自衛隊戦闘機部隊は、
F4ファントムII、F15イーグル、F2の3機種で構成されている。

このうちF4は原型機が1958年に初飛行した年代物で、
航空自衛隊では72年から40年以上にわたって運用を続けてきた。
16年度に導入されるF35Aは、その代替という位置付けで、
F4戦闘機は順次退役していく予定だ。
 一方、F15、F2の後継については何も決まっていない。
F15は原型機が1972年に初飛行した機体で、
ステルス性能はほとんど考慮されていない旧世代機に属する。
航空自衛隊は、日本仕様のF15J/DJ(DJは
複座型)を78年に初めて受領、主力戦闘機として運用してきた。
改修を続ければ今後20〜30年は現役にとどまることが可能とみられ、
後継機については未定のままになっている。
F2は米国製F16戦闘機をベースに日米共同開発した機体で、
原型機が95年に初飛行し、2000年から運用を開始した。
自衛隊の戦闘機としては最も新しいが、将来戦闘機構想では
国産ステルス機をF2の後継機種に想定している。
将来戦闘機の検討作業はX−2の開発と同時並行で進められ、
実用化時点で期待される性能を反映したデジタルモックアップ
(仮想模型)を順次作成し、
それをX−2の開発にフィードバックさせている。
14年度現在の構想では、20年程度の開発期間をかけ、
(1)諸外国よりもハイレベルなステルス性能
(2)敵国のステルス機を発見可能な高性能レーダー
(3)小型軽量の高出力エンジン―などの
開発を目指すとしているが、
現状ではいずれも実現のめどは立っていない。
 もちろん、日本には電波吸収素材や半導体、
エンジンに必要な耐熱素材などの分野で最先端の技術があり、
将来戦闘機に必要なパーツを開発できる可能性は高い。
ただ、実用機の開発までには少なくとも
5000億〜8000億円の経費がかかるとされ、
どのようにして資金を調達するかが、構想実現のカギになる。
 最も高いハードルになりそうなのが高性能エンジンの開発だ。
将来戦闘機構想では推力が15トン程度の出力を想定しており、
X−2に搭載されたXF5−1エンジンの3倍のパワーを生み出しながら、
戦闘機に2基搭載できるサイズを実現するには、
膨大な資金が必要になる。
戦闘機用のエンジンは、他の機種に転用することが難しく、
開発に要したコストが
当該機種の調達価格にそのまま跳ね返ってしまう。
そのため、将来戦闘機を実現させる過程では、
参加国が応分のコスト負担を行う国際共同開発を含め、
資金を調達する方法を模索する必要がありそうだ。
先進技術実証機(ATD)=防衛省技術研究本部提供、
開発中のため画像の一部が加工されている


2015.12.30 13:30 【【2015人気プレミアム】5月】
政府、国産ステルス戦闘機開発へ 
「大阪都構想」の是非を問う住民投票が行われた5月。
スポーツ界では女子フィギュアスケートの浅田真央の復帰や、
海外ではウィリアム王子の妻、キャサリン妃の第2子出産など、
GWの大型連休で賑わう国内に、嬉しいニュースが続きました。
2015年に掲載されたプレミアムコンテンツを月別に振り返る
『2015人気プレミアム』。よく読まれた記事をまとめてみました。

政府、国産ステルス戦闘機開発へ
【始動するF3(1)】国産ステルス戦闘機開発へ 

国産初のステルス戦闘機開発に向け、
防衛省の発注を受け三菱重工業などが製造している試作機
「先進技術実証機」の初飛行が
来年2月にも行われる見通しであることが
27日、防衛省関係者への取材で分かった。
 実証機は当初、ことし3月までに防衛省へ納入される予定だったが、
エンジンや操縦系統でさらに検証が必要になり、
来年3月末まで納入期限を延長し、
機体の作動確認を進めていた。
 関係者によると、初飛行に先立つ来年1月末、
各機能試験が行われている愛知県豊山町にある三菱重工の工場で
地上滑走試験を実施。
その後、地上での試験を継続し、2月に同工場から
航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原市)まで飛行する計画だという。
 防衛省によると、機体の製造は国内の複数の防衛産業が参加し、
平成21年度に始まった。
全長14・2メートル、全幅9・1メートル、全高4・5メートルで、
レーダーに映りにくい炭素繊維の電波吸収材を使用しており、
ステルス性能を備えている。

三菱重工業などが製造している実験用航空機
「先進技術実証機(ATD-X)」の初飛行が来年早期に行われる。
レーダーによる発見を困難にするステルス技術が特徴で、
同技術を持つ航空機の飛行に成功すれば
米国、ロシア、中国に続く。
日本を取り巻く安全保障環境が変化する中、
国産での次世代戦闘機の開発に備える。

製造は1人乗りの1機のみで、費用は約400億円。
防衛装備庁の将来戦闘機プログラム・マネジャーの土井博史氏は
「2016年の早い段階」に、三菱重が県営名古屋空港
(愛知・豊山町)で初飛行を行うと、ブルームバーグの取材で述べた。
三菱重は先月、国産初のジェット旅客機、三菱リージョナルジェット
(MRJ)の初飛行を同空港で行ったばかり。

防衛省はATD-Xを来年3月末をめどに受領し、
岐阜基地でステルス性能と高い運動性を両立させた
技術の検証実験を始める。
国産の戦闘機開発に関わる初飛行としては
F-2以来、約20年ぶりという。

日本の安全保障が不透明さを増す中での取り組みとなる。
国防費を増加させる中国は、日本が実効支配する
尖閣諸島の領有権を主張し、公船による領海への侵入や
軍用機による領空への接近を繰り返す。
こうした中、安倍晋三政権は9月、
集団的自衛権の行使を可能とする安保関連法を成立させ、
自衛隊の活動範囲を拡大させた。

周辺国空軍に匹敵

国際軍事情報を分析するIHSジェーンズのアナリスト、
ラクマニ・グプタ氏によると、ステルス機は米国が配備しており、
中国、ロシア、インド、トルコも開発中。
「日本周辺の安全保障環境はますます複雑になっており、
日本は周辺国の空軍に匹敵する能力を維持しなければならない」と、
取材に対し電子メールで回答した。

土井氏によると、ATD-X開発は09年度から始まり、
機体は三菱重、エンジンは開発から一貫してIHIが担当。
最もレーダーが当たる機体の先端部分には、
ステルス性能を持つ国産の炭素繊維複合材を使用している。
コックピットのカバーである強化プラスチック製のキャノピーにも
電波を反射しない日本製のステルスコーティングを施している。
全長14メートルで、
F-15(19.4メートル)やF-2(15.5メートル)より短い。
現在配備されている戦闘機にステルス性能はなく、
次世代で装備される。
土井氏は周辺国がステルス機を開発する中で、
「特性を理解し、研究することは防衛上重要」で、
「日本の技術的な基盤を底上げすること」にもつながると話す。

純国産戦闘機
防衛装備庁の吉田孝弘事業監理官は、
現行のF-2は平成40年(2028年)代に更新が必要になるという。
後継機は「国内で開発するとのオプションがあるが、
その時に実証機で確立したこれらの技術を活用し、
同時に日本の産業にも良い刺激を与えられればよい」と話す。
ただ、「現時点では何も決まっていない」と述べた。
日本は戦後、1970年代にF-1の機体を開発しており、
後継F-2は米国のF-16をベースに
米国と共同開発。戦後の純国産戦闘機はない。

三菱重の広報担当、生野英夫氏は初飛行に向けた
製造状況について
「個別の契約履行に関すること」として回答しなかった。
IHIの広報担当者、高橋由起氏は
「先進技術実証機の飛行試験を全力で支援していく」としている。

日本は、米国が開発したステルス戦闘機F-35を
42機導入することを決めている。
グプタ氏は、初飛行が成功すれば
「日本はかなりの確率で
次世代戦闘機の製造を追求するだろう」と述べた。

三菱重が行ったMRJの初飛行は、
国産旅客機としては53年ぶりだった。
同社はJAXAと行ったH2Aロケットを使った
国内初となる商業衛星の打ち上げにも先月24日、成功している。

2015.1.7 17:51更新 ステルス実証機が納入遅れ 
三菱重工、初飛行も延期
国産初のステルス戦闘機開発に向けて、
防衛省の発注を受け三菱重工業を中心に
製造している試作機「先進技術実証機」の機体納入が、
3月の期限に遅れる見通しであることが
6日、政府関係者への取材で分かった。
 飛行中に停止したエンジンを再始動する方法が試験で見つかり、
安全性を高めるのに有効と判断、実用化に向け検証を続けることになった
納入の前提となる初飛行は延期される。
実証機製造の総経費は392億円の予定だが、
今回の遅れで増えることが確実だ。
 防衛省は近く三菱重工側と新たな納入期限などを協議する方針。
三菱重工は取材に「コメントする立場になく、回答を控えたい」としている。
  防衛省によると、機体の製造は国内の複数の防衛産業が参加し、
2009年度に始まった。機体の組み上げは終わり、
愛知県豊山町にある三菱重工の工場で各機 能の試験中。
全長14・2メートル、全幅9・1メートル、全高4・5メートルで、
レーダーに映りにくい炭素繊維の電波吸収材を用い、
ステルス性能を備えて いるのが特長だ。

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「平成の零戦」離陸近づく 日本の先端技術結集の“勇姿”
…懸念は米国の「横やり」 2014.11.5 06:00
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国産初のステルス戦闘機開発に向けた試作機
「先進技術実証機」(ATD、通称・心神)が来年1月、
初の飛行試験を行う。
日本の先端技術を結集した軽量化の徹底が図られ、
「平成の零戦」とも呼ばれる。

日本の国産戦闘機構想は、
1980年代のFSX(次期支援戦闘機)選定をめぐり
米国の横やりが入り、日米共同開発に落ち着いた過去もある。
自衛隊や防衛産業にとって、
悲願ともいえる“日の丸戦闘機”は果たしてテイクオフできるか。
「心神」は、防衛省の委託を受けた三菱重工業など
国内企業が平成22年から開発に着手した。
開発の場となった三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所は、
零戦を生んだ同社名古屋航空機製作所の流れをくむ。
これも航空ファンが「心神」と零戦を重ね合わせる理由だ。
 ちなみに「心神」は正式な名称ではない。
開発構想初期に防衛省内で使われ始めたとされる。
由来も定かではなく、防衛省担当者は「われわれは『心神』という名前を
採用しているわけではない」と言いながらも、
ついつい「心神が…」と呼んでしまうほど定着しているようだ。
「心神」は全長約14メートル、全幅約9メートル、全高約4.5メートル。
炭素繊維の電波吸収材により、
敵のレーダーに映りにくくするステルス性能を備える。
燃料装置の小型化や
炭素繊維強化プラスチックを使用することで軽量化も図り、
高い運動性を目指す。
  国産が難しかったエンジンは、IHIが開発した。
エンジンと飛行を一体的に制御することで、
機首を上方の敵機に向けたまま失速せずに前に進むことも可能だ。
「高い温度で動けば動くほど能力が上がる」(防衛省担当者)ため、
エンジン部品にはセラミックス複合材を使用した。
従来のニッケル合金では耐熱性が1000度程度だったのに対し、
約1400度にまで向上したという。
 防衛省が国産戦闘機にこだわるのは、
国内防衛産業の保護という側面もある。
F2戦闘機94機の生産は平成23年9月に完了し、
生産ラインは動いていない。
このまま放置すれば関連企業が戦闘機事業から撤退し、
日本の技術基盤が失われる恐れがあるからだ。
防衛省の試算では、仮に国産戦闘機が導入されれば
4兆円の新規事業が生まれると想定し、
8.3億円の経済波及効果と24万人 の雇用創出効果をはじき出した。
国産であれば「機体に不具合が生じた際に素早く対応できるメリットもある」
(航空自衛隊関係者)。
一方、政府・与党には「日本の戦闘機は日本で作る」
という技術ナショナリズムものぞく。
 「戦闘機は国の空を守る重要なアセット(装備品)だ。
それをわが国の独力の技術力で保持するのは
防衛政策にとってもシンボリックな事業だ」
 空自出身の宇都隆史参院議員(現外務政務官)は
4月10日の参院外交防衛委員会で、
小野寺五典防衛相(当時)にこう迫った。
  このとき、小野寺氏は
「わが国の防衛に必要な能力を有しているか、コスト面での
合理性があるかを総合的に勘案する」と述べるにとどめた。
防衛省は国産戦闘 機の開発費を
5000億~8000億円と見積もっているが、
追加的な経費がかさみ、1兆円を超える可能性もある。
国産でまかなえば1機当たりの単価もはね あがり、
防衛費が膨大な額に上りかねない。
 同盟国・米国の反応も気になる。
1980年代のFSX選定では、
米国製戦闘機の購入を求める米側との間で政治問題となり、
日本が米国の要求を飲む形で米国製のF16を母体に
日米共同でF2戦闘機が開発された。
バブル景気絶頂の当時は米国内の一部で日本脅威論も論じられており、
戦闘機の独自開発もその延長線上で待ったがかかった-。
こう受け止める日本政府関係者は少なくなかった。
 現在のところ、「心神」について
「米国から共同開発を持ちかけてきてはいない」
(防衛省関係者)という。
米政府は大幅な国防費削減にあえいでおり、
無人戦闘機の開発に着手していることもあり、
新たな共同開発事業に手を出せない事情も指摘されている。
 だが、同盟国といえども、
こと軍事技術に関しては警戒感が根強い。
  米政府はステルス性能試験施設の使用を「心神」に認めず、
日本側はフランス国防装備庁の施設を使わざるを得なかった。
平成23年12月に決定した次期主力 戦闘機(FX)の選定で、
日本政府は当初、ステルス戦闘機F22ラプターの導入に期待を寄せたが、
米政府は技術流出を懸念して
売却を拒否。最終的にF35 ライトニング2が選ばれた経緯もある。
「航空機産業は日本にとって致命的な意味を持つ産業になる。
これを発達させることを絶対好まない国がある。それはアメリカです」
 2月12日、日本維新の会の石原慎太郎共同代表(当時)は
衆院予算委員会で、こう力説した。
防衛省内にも
「今は技術を蓄積している段階だから米国は何も言ってこないが、
機種選定の段階になったら何か言ってくるかもしれない」
(経理装備局関係者)という声はある。
 とはいえ、仮に国産戦闘機の導入を断念した場合でも、
「心神」開発に伴う恩恵は無視できない。
 現在主流となっている戦闘機の国際共同開発では、
「心神」開発の経験が生かせるからだ。
 防衛省担当者は
「部品やエンジンを1機の戦闘機に組み立てる経験や技術がなければ
国際共同開発では相手にされない。
他国から『お前は戦闘機を作ったことがあるのか』と言われたら、
イニシアチブを取ることは難しい」と語る。
 国産戦闘機という選択肢があれば、
他国メーカーと交渉する際に有力なカードにもなり得る。
 「平成の零戦」は日本の空を守るのか。
政府は国産戦闘機を導入するかどうかの判断を、
4年後の30年度に予定している。(政治部 杉本康士)

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